涙のマスタリング…。

台詞を収録→編集→マスタリング
CDを制作する最後の段階で音の調整をする
マスタリング、という作業があります。
曲と曲の間の秒数を決めたり、音のバランスや音量を揃えたり、という
音の仕上げをする作業です。
マスタリングスタジオというスタジオで行うのですが、
「官能昔話」CDはいつも同じスタジオで、女子エンジニア”なおみちゃん”と一緒に作業をしています。
…なので、なおみちゃんは、毎回誰よりも早く「官能昔話」を聞くわけです。
聞き終わった後に、
「今回のお話は低音が出ていましたね」とか「いつもと違うスタジオで
収録しましたか？聞こえ方が違いますね」など、エンジニアさん的な意見を言ってくれるのですが、
今回ばかりはちっと違いました。
先日「幸福の王子」のマスタリングがあり、
あれやこれやと調整が終わり一通り聞き終わった後に、一言。
「…なんだか切なくて泣いてしまいました…」(T_T)
なおみちゃんとのお付き合いはもう長いのですが、はじめて見たなおみちゃんの涙。
この写真は、そんななおみちゃんの”泣き”の背中です。

「官能」というか「感動」…な王子です。